NHKスペシャル 人体2(第2集)
ドキュメンタリーに関しては、我々の受信料で成り立っているNHKを信用している。
そして、放送は見ていないが、おそらくこれは良質の番組だったと推測される(なにしろ書籍化されている)。
俺が読む本は大きく7つの分野に分けられる。そのうちの一つに「健康」があるが、これは健康ど真ん中の本。
いつだったか、とある高校の廊下を歩いている際に、ヒトの細胞の図がポスターのように貼られていたが、それを目にして衝撃を受けた。「俺が高校生の時に倣ったものより詳しい!」
おそらくは電子顕微鏡の発達などによって、以前は見ることができなかったものも見えるようになったのだろう。特に医学の分野は日進月歩と思われる。
この一冊もそんな進歩を感じさせてくれるもの。昔、「背を伸ばすにはダッシュが有効」と聞いたことがある。根拠は不明だったが、この本に書かれている『骨への衝撃が骨量を増やす』ということにつながっているのではないか。主には骨密度に関する言及だったが、成長期にあっては背を伸ばすことにつながると思われる。
俺が小学生のころは「背を伸ばすには牛乳を飲んでカルシウムを補給しろ」と言われたものだが、俺は牛乳が嫌いで給食以外では飲まなかったが、(条件が同じ)クラスメイトの中では上位15%に入っていた。これはきっとサッカーをやっていたからだな。
子ども達にサッカーを教える時はこれを伝えよう。ドリブラー以外は身長が高い方が有利なことが多いし。
そしてもう一つ。脂肪。
まさか脂肪自身から「もう食べなくていいよ」というメッセージが発せられているとは。
「じゃあ、なんで脂肪がたくさんあるはずのデブはあんなに食うんだ?」と思われる貴方。その理由も書かれています。著作権の関係で詳しくは書かないけど、要は食欲を抑制するレプシンちゅう物質がうまく脳に届かなくなるからなのね。
極端に体脂肪が少ないのも体温維持の観点からは良くないと思うけど、余計は脂肪はそぎ落としたいよね。
そんな人もこの本を読んでみたらいいんじゃないかと思うよ。
ロバート・ツルッパゲとの対話
『客観的な前書き』によると、この本は著者のワタナベアニによる「くだらない大人になるための本」とのこと。
確かに。そんな面はある。一応哲学の本ということになっている。
哲学なんて者は古代ギリシャで労働から解放され(けど兵役はある)、食うために働かなくても生きていける者(ソクラテスとか)が町で「あーでもない、こーでもない」と議論していたところから発達したもの。別に哲学を知らなくても食っていけるし、哲学は食っていくための学問でもない。
だけど、この本は面白いから読んどくと良いと思うよ。食うに困らない人はね。
ブログをもとに書籍化されたようで、多くのトピックについて書かれていて、どの章から読んでもOKな構成。
いくつかは「我が意を得たり」といった章があった。
特に『サバティーニとスターバックス』。おれもスターバックスは好かんし、スタバでコーヒー等を飲むことがシャレオツだとは思わん。(スタバよりドトールないしコメダ、あるいはコンビニコーヒーでもOK)
大体、コーヒーの味の違い、あまりわからんしね(毎朝飲むコーヒーがモカブレンドからキリマンジャロブレンドに変わると気が気がつくくらい)。ほどよいに苦みと少しの酸味、あとはカフェインが入っていればOKでしょ。
なんか流されているよなぁと思ってしまう。
少し前のトイレットペーパー騒ぎも流されている人達が大量購入したから品薄状態になってしまったんだと思っている。
この国を混乱指すのに兵器はいらんね。不安をあおる情報をマスコミやツイッターに流しときゃそれで事足りるな。
なんてことを言語化したのもこの本を読んだせいだろう。暇なときと言わず、忙しくても時間を作って読んでほしい一冊。
やりたいことを全部やる! 時間術
著者は結婚後に夫の後をついで会社の経営者となり、負債を抱えていた会社を優良会社へと導いた方。
その過程で行政書士などの国家資格を取得し、資格勉強法や時間の使い方などについての著作がいくつかある。
今回取り上げた一冊は『一週間は金曜日から始めなさい』を改題し、加筆修正して文庫化したもの。
いくつか参考になる(取り入れたい)コトが書かれていた。
人が何かをやりたいとき、時間がそれを拒絶することはない。
やりたいことは全部できる。できるそれがわかれば、後はどうすれば実行できるかを考え、実行するだけ。
とりあえず動けば、あとからやる気が追いかけてくる
みずからのやる気が起こるのを待つのではなく、たたき起こすべし。
そのためには自分がどのような仕事が遅いのかを知らなければならない。(実は知っている。それは、人を巻き込む仕事。自分一人で進められる仕事はサクサクできる。自分が作業中に話しかけられるのがいやだから、自分が話しかける立場になると過剰に相手のペースを気にしている。)
ドラッカーと会計の話をしよう
5年ぶりくらいに再読。
会計担当になってから読むとまた違った発見がある。
しかし、結論としては経営者か会社の意志決定に直接関わるような立場で無いとこの本からの学びは生かせない。
帳簿をつけるのは終わったことをルールにしたがって記しているだけであることはわかっていた(「将来、この仕事はAIがやってるな」と思いながらやっている作業が多い)。
だが、管理会計を学んだところで売り上げを上げるためにはどうすればよいかがわかるわけでは無い。
それは、マーケティングであったり、販売/営業だったり、サービスだったりという部門が主に担っている。
いまの部署でできるコトと言えば、それらの部門の予算を多めにつけることくらいか。
すべての仕事を3分で終わらせる
実際のところ、すべての仕事は3分では終わりません。
が、仕事の効率化、やるべき仕事の圧縮の方法など、参考になることが多く書いてあります。
1月に異動となり、初めての仕事をやっているので、まだまだ仕事を覚える段階ですが、定型的な仕事はどのようなものがあるのかが見えてきましたので、今後はガンガン仕事を圧縮して毎日定時帰りをします。
この本の要点は序章に書いてありますが、次の4ステップです。
1.量をこなす
2.時間(締切)を決める
3.型をつくる
4.型からはみ出たものは自分でやらない(他人にふる)
今は1の段階にいるので、息を止めて頑張るつもりで量稽古をしています。
2ステップ目に進むときに再度この本を開くことになるでしょう。
アンドロイドは電気羊の夢をみるか?
SFの古典。恥ずかしながら初めて読んだ。
今までも『●●は■■の夢をみるか?』といったタイトルがついたものを見たことがあるし、このようなタイトルの作品があるのは知っていたが、なるほど、長く読まれるような内容だと確認できた。
1977年に日本で出版されているが、電話ならぬ映話が出てきたり、自動車は空を飛ぶようになっていたりと、少し古いSFと感じさせてくれる。
ネタバレになるので内容に深く触れないが、AIが第3次ブームを迎え、2045年にはシンギュラリティがくると言っている研究者もいる今、読んでみると味わい深い。
「自分とは何か」、「人間とは何か」、「人間を人間たらしめているものは何か」、など、色々と考えさせられる。
時間をおいて再読したい一冊。