『グラップラー刃牙』や『餓狼伝』で売れた漫画家、板垣恵介が”達人”にインタビューを行った記録。
登場するのは4名。
●蘇 東成 【内家拳社】
●初見良昭 【武神館宗家】
どの方もぶっとんだエピソードを持っているが、”武”以外のエピソードを一つ紹介したい。
中村先生のエピソードだが、以下のもの。
61歳の時に喉頭ガンが発覚。手術を受けると声帯を切除しなければならないことを知り、声が出なくなると後進の指導に支障が出ると考え手術を断った。
その代わりにとった手段がすさまじい。
長さ10センチあまりの針金の先を鉤上に曲げ、その先を真っ赤になるまで火で熱する。そして、その焼けた針金を喉につっこみ、手探りでガンを焼き切り、むしり取り、ウイスキーでうがいして消毒。
これを週1回のペースで繰り返すこと12回、とうとう完治させてしまった。
突然、跡形もなくなった腫瘍に納得できずにいた専門医に対し、中村先生がことの経緯を説明した。専門医は、ただ目を見開き、「・・・・・・」という反応だったらしい。
どーですか?
凄ぇだろ。
こんなレベルの人間が日本には少なくとも4名いたってことを知ってもらいたい。
この他にもぶっ飛んだエピソードが書かれているので興味を持たれた方は一読を。