読書日記(書評や読書メモなど)

読んだ本の記録です。書評やそれに類する読書メモなど。主なジャンルは、「教養」「ビジネス」「教育」です。仕事柄、財務や会計、教育関連の本が多くなるかもしれません。

10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと

2015年7月に発行された一冊。

 

4年間にここまで書かれていたのかと思える内容。

師匠(メンター)たる「紳士」と弟子たる「僕」の二人の会話で進むストーリー形式で書かれているので、抽象化する必要があるが、丁寧に各章の最後に「心のメモ」としてその章の内容をまとめてくれている。

いくつも付箋をはったが、特に記憶(心のメモ)に残しておきたいのは以下の箇所。

お金は非常に大事だ。でも、それ以上に大事なのは、時間だ。この世界に生きるすべての人間に共通に与えられているもの、それが時間だ。お金の価値なんて、国の政策ひとつで左右される。しかし時間はフェアだ。1日は24時間しか与えられていない。どんなにがんばっても人の2倍生きることは難しい。(p34)

 

健康こそは最大の投資先さ。栄養と健康に関する知識だけは勉強したまえ。結果はだいぶ先になるが、その効果は明白だ。(p36)

 

「最後に君は悟るだろう。他人とは自分の一部を映し出したフィードバックをくれる鏡の存在だということをね」
「鏡・・・」
「そして、時間も空間も存在しないということ。他人など存在しないこと。そして最後に自分さえも存在しないことを」(p124)

 

「助けて!」と言える相手を持つことかな。損得抜きで付き合える人達を周りに作ること。時間と余裕がある時は、功徳を積みなさい。信頼残高が増えるから。特に、友達が最も困っている時こそ、全力で助けなさい。(p140)

 

「~結局、必要なのは知識や情報ではない。そんなものは、すべて検索をすれば出てくるし、自分より詳しい人がいれば、その人に聞けばいいわけだ」
「だとすると、今、僕たちが身につけるべきことは何でしょうか?」
「それは、考えるということだ。本質的なことを見つけるために」(p162)

 

21世紀の人間の仕事は、アートとデザインしかない。なぜなら言語化されたあらゆる事柄が機械によって最適化されるからだ。(p215)

 

この本で言う、10年後は2025年だとすると、あと5年半で到達する。

政府から言われたからでなく、働き方や稼ぎ方、生き方を見直してみようと思えた。