読書日記(書評や読書メモなど)

読んだ本の記録です。書評やそれに類する読書メモなど。主なジャンルは、「教養」「ビジネス」「教育」です。仕事柄、財務や会計、教育関連の本が多くなるかもしれません。

一個人(2018年8月号) 〔特集〕100年人生にそなえる最強の食事術

雑誌ですので、一つのテーマを深く掘り下げるのではなく、トピック的に健康を切り口にした食事術が10個書かれている。

 

その中でメモしておこうと思ったのは次の3つのテーマ。

●病気と老化は「炎症」がカギ

●体にいい!お酒の「飲み方」指南

●「卵」は最強のスーパーフード

詳しくは以下に。

 

【病気と老化は「炎症」がカギ】

常に体内のどこかで起きている炎症が長年積み重なった「慢性炎症」は、生活習慣病やがん、骨粗しょう症認知症など、病気や老化の原因となる。食事の内容や食べ方を見直して、炎症を防ぎ、若さを保つようにしよう

この記事では、1週間程度の一時的な炎症は問題にしておらず、同じ部分で何度も繰り返される刺激によって起き続けている「慢性炎症」を問題としている。

その原因は「酸化」と「糖化」。

酸化は体内で増えすぎた活性酸素が原因で酸化が進むこと。糖化は血中にブドウ糖が多く存在することで、たんぱく質と結びつきAGEという物質に反化して、体内の炎症を引き起こすもの。

これらが原因で引き起こされる悪影響は、がん、肺炎、動脈硬化、肝炎、糖尿病、シミ・しわ、認知症、膝関節痛など。近年の研究で、認知症は脳が炎症を起こすことで引き起こされるという説も見た(出典を失念)が、それ以外にも悪影響は広範囲に割ったっている。

当然、防ぐためのアドバイスも載っている。

まずは玉ねぎ&ミカンの「皮」をとることを勧めている(乾燥させて粉末にして摂取するとよい)。さらには4つの予防法もあり。

1.食べ過ぎずに空腹状態を作る。

2.「3PD」(プレバイトティクス、プロバイオティクス、ファイトケミカルビタミンD)を取って腸内環境を整える。

3.肥満の原因「カフェテリア食」(好きなものを好きな時に好きなだけ食べること)を

やめる

4.適度な糖質制限を行う。(コーラなどの清涼飲料水に含まれる果糖ブドウ糖液に注意)

 

 

【体にいい!お酒の「飲み方」指南】

左党全員に知ってほしい「正しい飲み方」の基本は、アルコールの血中濃度を上げ過ぎないこと

この基本戦略を実行するための戦術が次の3つ。

1.空腹での飲酒を避ける。

 →まずは飲む前にチーズなどのたんぱく質を摂るべし。

2.「油もの」を悪酔い対策に食べる。油を含んでいる食物は消化に時間がかかる。

 →から揚げやフライドポテト、ポテトサラダや魚介のカルパッチョをオーダー。

 

さらに、ビタミンB群を摂るように心がけると疾患リスクが引き下げられる。レバーや赤身肉を摂ろう。

ただ、当然のことながら食べすぎはNG。

より詳しくは『酒好き医師が教える最高の飲み方』を参照。

 

 

【「卵」は最強のスーパーフード】

かつては「コレステロール値が上がる」という理由で敬遠されていた「卵」だが、実は体や脳に必要な栄養素を豊富に含む最強の「完全食品」だった!

食べれば食べるほど健康になり、認知症予防にもなる「卵」の効能を徹底分析

 「卵を食べるとコレステロール値が上がる」という説の根拠は、草食のウサギに卵を食べさせて得られたデータから言われていたもの(またしても出典を失念)。そして近年は多少コレステロール値が高くても問題なし。健康診断商法(再検査へ誘導し患者を確保)に載せられるなという説もあり。

卵には繊維質とビタミンC以外ほとんどすべての栄養素がバランスよく含有されている。我々の年代(38~50歳)にとっては、卵の栄養素が若返りに役立つ副腎皮質ホルモンを活発に分泌させる効果が期待できる。小学生くらいのお子さんがいれば、身長を伸ばす効果も期待できる。

食べ方として進められているのは以下の5パターン

1.米+卵(卵かけご飯)

2.肉+卵(ハンバーグに目玉焼きをトッピングしたり、ステーキを卵黄ソースで)

3.脂質+卵(カレーに温泉卵や目玉焼きをトッピング)

4.大豆+卵(納豆や豆腐に卵を乗せる)

5.食物繊維+卵(具だくさんの味噌汁に卵を加える)

 

別冊付録に「はじめての漢方ブック」もついていて、お得な1冊。